みんなのしらないビートルズ

  • 2011/07/16 08:41
  • よりわけ: 世界
学生のころ、いや子供の頃から不思議でならないことがあった。それは時おり不思議を通り越して苦痛にすらなるのであった。

なぜ、あんな退屈極まりない連中が世界の音楽産業の頂点に立てたのか―――
 
音楽性はまず無いといっていい。演奏、歌唱力ともにお粗末、曲調もブルースや民族音楽や賛美歌のごたまぜでどれも中途半端、ライヴもノリが悪くカリスマ性のかけらもない。それに男前と呼べるのが一人もいない。とにかく聴衆を魅了する要素をまったく持ち合わせていないのだ。

筆者がこき下ろしているのは事もあろうにかの有名なビートルズである。

60年代後半、世界の若者が「熱狂」したとされるビートルズ、筆者が大学生だったころの90年代もその人気は耐えてはいなかった。CD店に行けば必ずと言っていいほどビートルズコーナーが設けられていた。学友たちの中にはビートルズにあらためて惚れ込む連中もいて彼ら曰く、「当時にしてみれば優れた音楽性だ」そうな。何のこっちゃ。音楽性に当時もクソもあってたまるか。石器時代のバンドだったというならともかく高々30年まえの話に何を言う、昔のグループは今より劣っていなければならないとでも言いたいのだろうか。

一度聴いたら忘れない、頭の中でグルグルまわる、曲のタイトルとメロディーがきちんと手をつないで記憶から蘇る―――それがビートルズ音楽の特徴である。

印象が強くて明快なタイトルをつけ、曲のサビの部分でそれを連呼する。これは人の記憶力に訴える、CMソングなどでよく使われる手法である(例:ぱっと○イデリア)。ビートルズのその曲に魅力があるか無いかは無関係に人々に記憶されている理由はここにある。

リアルタイムでビートルズを聴いた日本人の意見はいかに。我が家にも一枚だけアルバムがあったのを記憶しているが、母が言っていたには「みんな聴いてるからってお父さんが買ってきたのよ」。まあそんなもんではなかろうか。
若者が、イデオロギー闘争の中で自分を見失うか持て余していた頃だった。行き場の無い思いを抱えた若者の心の隙に刷り込まれたのがビートルズであった。この世代のビートルズ・ファンの殆どは、ビートルズが学生時代(安保闘争のころ)の思い出のなかにすっかり組み込まれているのであろうと思う。

話を世界に戻す。「正義無き戦争」、ベトナム戦争に倦む人々の心は政治や社会という現実に失望し、麻薬や東洋哲学に傾倒していった。こうしてヒッピーが生まれた。そのヒッピーたちの教祖さまがビートルズであったことは言うまでもない。彼らに麻薬やカルト宗教というファッションをおしえたのもビートルズだ。


ここまでの記述で指摘したように、ビートルズはその音楽の魅力で有名になった訳ではなく時代背景その他諸々が重なって成功したのだ。しかしこれを偶然と見るほど筆者は寛容ではない。

筋書きのない芝居がないのと同様、構想のない戦争などあり得ない。参戦国、戦場、戦費、勝敗、賠償、戦後政策すべて申し合わせてから開戦するのが流儀である。つまり八百長である。冷戦という30年戦争を維持する骨組みの一つがビートルズであった。冷戦や共産・資本主義の存在に疑問をもった若者がまっとうに批判をはじめる以前に彼らの気を別の方向に逸らしておきたかったのだ。麻薬と乱交の味を覚えさせてヒッピー(ろくでなし)のレッテルを貼り付けてしまえば、彼らがどんな正論を唱えたところでその場で陳腐化できる。ビートルズの成功はアメリカのショウビジネス界がお膳立てしたものだが、それの司令塔は言うまでもなく英米政府である。ビートルズの音楽性を批判する評論家など当然あらわれないのはこのためだ。
冷戦と並行して当時問題になったのが原子力である。そもそも核兵器と原子力発電の間には大した垣根もないのだが、何が何でも原発を推進したい大国はそれに反対する環境保護主義者を世間からヒッピーと同一視させることで無力化させたのだ。
「ビートルズ」と「麻薬」「洗脳」「ダヴィストック研究所」を組み合わせて検索すれば大量に引っかかるので興味のある方はご覧いただきたい。筆者の素朴かつ当たり前の疑問はこともあろうに国際陰謀に行き着くことになる。

筆者の学生時代、製図室でビートルズがしつこく鳴っていた。当時はちょっとしたヒッピーブームだった(安保闘争の頃ではなくバブル末期である、念のため)。ただでさえグルグル音楽なのにそれをひっきりなしに再生させられたので参った。喜んで聴いてる当人たちは平気なのだろうか?彼らはとっくに洗脳されているので大丈夫なのである。

芸とは、人の魂を揺さぶるためにあるのだ。古典芸能、クラシック、ロック、演劇、絵画、たとえ何であろうとその目的は同じである。筆者が製図室で洗脳されなかったのは、魂がなにも感じなかったというそれだけである。
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ayamiaktas

Author:ayamiaktas
筆者 尾崎文美(おざきあやみ)
昭和45年 東京生まれ
既婚 在トルコ共和国

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